|
興国寺城 静岡県沼津市根小屋 訪問日 2016.1.16お知らせ
|
〜 築城者 伊勢新九郎(?) 築城年 室町時代(…今川家家督争いをまとめた功績で1487年に興国寺城を与えられた)) 主な城主 伊勢新九郎、武田氏、牧野康成、松平清宗、河毛重次、天野康景 廃城年 1607年 遺構 郭、土塁、空堀、伝天守台跡、城門跡、石垣 国の指定史跡 〜 |
興国寺城は、戦国大名北条早雲(伊勢宗瑞)が初めて城主となった城であり、彼の旗揚げの城としても有名な城です。早雲ははじめ伊勢新九郎長氏と称し、駿河守護今川義忠の側室であった妹を頼って今川家に身を寄せていましたが、義忠の急死後、今川家の相続争いをまとめた功績により、この城を与えられ、その後伊豆国を治めていた堀越公方の内紛に乗じて足利茶々丸を滅ぼし、伊豆国の領主となって韮山城に移り、戦国大名へと成長しました。その後、興国寺城は、駿河・甲斐・伊豆の境目に位置していたために、今川・武田・後北条氏の争奪戦の渦中に置かれ、城主が目まぐるしく替わりました。天文年間に今川義元が小規模な構造の城であった興国寺城を普請し、城地を拡大しました。永禄年間には駿河に侵入した後北条氏の城となり、武田信玄の攻撃を受けました。元亀年間の武田・後北条の同盟成立以降は武田方の城となり、家康の完投移封後は豊臣秀吉の武将、中村一氏の家臣河毛重次(かわげしげつぐ)が城主となりました。関ケ原の合戦後には、三河三奉行の一人で、「どちへんなしの三郎兵衛」と称された、天野三郎兵衛康景(あまのさぶろうひょうえやすかげ)が城主となりましたが、康景の逐電により廃城となりました。(沼津市教育委員会がが現地に設置の案内板「国指定史跡 興国寺城跡」より) |
JR東海道線 原駅…ここから北方向へ徒歩約30分 |
下の地図の現在地のところにあった…浅間神社のところを左折して「興国寺城通り」を真直ぐ北上して興国寺城を目指す |
|
|
興国寺城通りの突き当り(@の地点)にあった案内図…写真の説明に当たり位置を特定すべく番号を振ってみた。また、各郭の名称も付記した。 |
興国寺城通りと旧東海道の交差点にあった道標・距離標示… |
|
|
興国寺城通りの標示版… |
|
@の地点から右(東)方向を見る。水堀の名残が…三の丸の一部だろう |
Aの地点から本丸方向を見る…右側の土が見えるところは、発掘現場 |
|
|
Aの地点にあった「興国寺城跡」の石碑… |
|
Bの地点から見る発掘調査場所…作業はされていなかった |
Aの地点から県道22号線越しに先ほどの興国寺城通り方向を見る… |
|
|
発掘調査中の看板… |
|
Dの地点から本丸方向を見る… |
本丸手前の、神社への通路右側の大規模な土塁… |
|
|
本丸から、Mの方向を見る… |
|
Eの場所、本丸の北端の土塁の下に当たる部分にある…穂見神社上の案内板の「江田館復元図」部分を抜粋…「江田館を参考にして復元した中世武士の館」との注記がある |
|
|
「初代城主 北条早雲碑」とある… |
|
穂見神社横の案内板にあった、絵図(浅野文庫蔵諸国古城之図)、左側の写真、とその右にあった縄張り図的なもの(よく見えないが)… |
|
|
右の写真の階段を上がると分岐点…左側に伝天守台石垣 |
Eの位置、すぐ右手にある登り口…よく整備されている |
|
|
「本丸土塁」…かなりの規模である |
|
Fの地点の、伝天守台石垣… |
伝天守台に上がる… |
|
|
伝天守台…少し石列があるが礎石と違うようだ。櫓があったのだろうか? |
|
天守台上から見下ろした本丸北側の大規模な空堀… |
|
|
Gの方向に行くと隅に物見台でもあったのか削平地が見られる… |
|
上の写真の場所(G)から本丸西側の土塁と本丸跡を見る… |
Hの方向へ尾根道を歩く… |
|
|
|
石火矢台方向を見る…遠くに「興国寺城通り」が見える |
右、石火矢台。左、大空堀方向… |
|
|
清水郭との間の空堀か…東側を見下ろす |
|
本丸裏の大空堀に降りて、西方向へ堀底を歩く…Hの位置か |
|
|
大空堀の底から撮影… |
|
左側の土塁の向こう側に北郭が…深さ10m近くあるかも |
|
|
堀底道を西方向に歩くと壁側に「穴」が掘られているのがわかる…何なんだろう? |
|
Jの地点、ここを降りると、真ん中の写真(右側が本丸裏の空堀・土塁のところ)に出て、きれいな舗装道路が伸びる(右端の写真)… |
|
|
|
新幹線を跨ぐ橋…この橋の左側に線路が見える(右の写真) |
右に北郭… |
|
|
|
北郭…南側の、本丸・空堀方向を見る… |
Lの地点、北郭…奥に新幹線のフェンスが見える… |
|
|
ぐるりと回り最初の大空堀を北郭側から見下ろす… |
|
改めて大空堀を…右側は北郭に続いている |
Mの地点…この先に火矢台がある筈 |
|
|
Mの地点で、一段と高くなっているところがあるが、これが火矢台? |
|
アクセス:JR東海道線 「原」駅より徒歩約30分…
|
※ You Tubeに「興国寺城ー静岡県沼津市 〜北条早雲旗揚げの城・国史跡〜」を投稿しています。You Tube のページへこちらからジャンプしてご覧ください…! |