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木原城  茨城県稲敷郡美浦村木原 2016.11.20 訪問お知らせ


~ 築城主:近藤利貞 築城年:応永元年(1394) 主な城主:近藤氏、土岐氏 廃城年:?(16世紀末~17世紀) 主な遺構:郭、土塁、空堀 ~
 木原城は、茨城県稲敷郡美浦村木原に位置し、霞ケ浦の南岸の小高い台地上に遺構を残す。アクセスが不便と聞いていたので、事前に土浦市観光案内所(土浦駅構内にあり)より情報を提供してもらった結果、JRバス便がそこそこあることがわかり、そのバス時刻表に合わせて、土浦駅から江戸崎行バスで木原バス停で降りれば、城跡のある木原小学校のすぐ近くであることが分かった。土浦駅から12個目のバス停である木原まで、約25分。意外と便利であった。木原小学校は三の郭跡にある。三の郭の遺構は殆ど消滅しているが校庭に土塁の残存らしいものがあった。そこから、城址公園入口となる二の郭へ歩いていくと、その入り口の両側に大規模な空堀が眼前に現れる。小学校の三の郭から二の郭の間の土塁、また二の郭~主郭の周囲の土塁も凄い。主郭の端には櫓台を模した展望台があったが、まったく歴史的事実に基づいたものではないとの案内・注釈があった。殆ど公園化している部分が多いが、主郭と二郭の間の空堀は大変見応えがある、よくぞ保存しておいてくれたと思った。帰途、学校の南西に位置する、近藤利貞が開いたという永源寺に立ち寄ったが、その永源寺も現地案内板の縄張り図によれば、寺郭と称した城域の一部だったようだ。付近の竹藪に空堀の残存が残る。とにかく、国道125号線近くまでの広大な縄張だったようである。
土浦駅からJRバス霞ヶ浦線にて、木原バス停へ…ここから少し先に歩いて、広い道で右折すると、右の写真の案内板が見えてきて木原小学校の正門を右に見て城跡へ行く
   
 学校の少し先で、「木原城址城山公園」への案内標示が…ここで右折  左の場所で右折して、右側にフェンス越しに土塁の残存のようなものが…
   
 城址公園の入口…右側に土塁、そして左側に案内板、その中の縄張復原図を抜粋・借用した。えんじ色→朱色→緑色の線の順で見て回った。
  
 「木原城址土塁保全地」の案内板…美浦村と木原共有地管理委員会が設置
 
 城址公園の位置口を入ってすぐ右側の土塁…ここは二の郭に入ったところ  二の郭の全景…現状は畑のようだ
上の写真の二の郭を右に見て、縄張り図の詰曲輪(主郭)へ向かう…下の写真は主郭と二の郭の間の堀を跨ぐ土橋
主郭への通路・土橋上から左側の空堀底を見る…  土橋の右側の空堀を見る…
   
 土橋上から奥の主郭を見る…ここは虎口だろう
 
 主郭はきれいな芝生と畑地で、その一角には遊具があったり、櫓台を模したような展望台もあった。周囲の土塁も見える…  土塁の詳しい悦明…
 二の郭から詰曲輪(主郭)への通路…
 
 主郭内部にあった「美浦」案内板…城址公園と霞ヶ浦との位置関係がわかる  主郭内部の右(南東)の土塁…この後ろにでっかい堀が
 
土塁の北端辺りの稲荷郭と標示されているところ…稲荷神社への入口の鳥居
 稲荷郭か…この後ろは断崖上の大規模空堀。右下の写真は空堀を見下ろしたもの
      
後ほどこの堀底を歩く…
  
 東上から見下ろすだけでも相当深いのがわかる…幅深さ共に約10mはあろうか? 
  
 稲荷郭の土塁上から下の主郭に降りていく…
 
主郭に降りて、周囲の土塁に沿って左(西)方向へ歩く…  稲荷郭より降りたところの土塁…目隠し的な目的もあったようだ(下の写真の説明板参照)
        
上の土塁の説明板…この説明板では霞ヶ浦から主郭が見えないようにしているとか。地表からの高さは約5m、幅は12mにもなる由 
 
 すぐ上の写真の続きで周囲の土塁に沿って歩く…  古代環濠の路…発掘調査で確認された由。本来は堀でありV字型で深さ1.5m、幅3mであったとのこと
  
古代環濠の路の説明板…
 
 主郭内を仕切る堀の跡を再現した通路…発掘調査で発見されたが、幅2m深さ1mでなんの為の堀だったかは不明とのこと。路の下にはその堀が保存されている  周囲の土塁の一部…結構広い郭だ
     
 中世 堀の路の説明板…
 
 矢倉風展望台…”風”とあるように実際には存在していなかった。今までの発掘調査では見つかっていない、などの説明が  すぐそばの遊具と共に観光用の展望台としては眺望が良いのでいいかも?
     
 展望台の最上階にあった、地図のような…
 
展望台の最上階より東側を見る…主郭の芝生広場と畑地、奥には霞ヶ浦が見える?  展望台から南側、二の郭方向を見下ろす…
    
 西方向を見る…土塁が見える
 
北方向を主郭周囲の土塁越しに見る… 左の写真の位置からやや北向き方向を見ると、今度は霞ヶ浦が見えますね…  
     
展望台から降りてきて再び北方向を見る…
 
 主郭の南端、この先に空堀を挟んで二の郭…高さ3メートルはある
     
 主郭と二の郭の間の通路(虎口)に戻る…
 
 通路左(東)側の空堀を見る…ここを降りて堀底を歩く この辺の堀は結構深い。このような堀底道を歩いて稲荷神社下方向へ行く…整備されているのだろう。比較的歩きやすかった。
     
 堀底の最初はさほど急峻ではないが…
 
右上の写真の続き…もうすぐ稲荷神社下辺り 左の写真の続きのところ…
上を見上げると稲荷神社の祠の屋根が見える…ここをよじ登る
 右の写真の場所から、再度下の主郭に降りて、二の郭へ…ここは二の郭への通路部分  土塁上に上がった…丁度神社の社の裏手に当たる… 
     
 最初に入って来た通路(虎口)…二の郭と三の郭の間の土橋が見える(三の郭側から撮影)
 
 二の郭から木原小学校の横を通り、国道方向とは逆の方へ歩く。つまり寺郭と標示されている永源寺を目指す…途中の道路が当時の堀跡らしく、ところどころにそれらしき遺構が残る(左の写真が竹藪の中の堀跡?)。真ん中の写真が永源寺入口で、右端の写真が永源寺の説明板
     
 木原城の初代城主(築城主)近藤利貞が応永元年(1394)に開いた曹洞宗の寺。県及び美浦村指定文化財がいくつかある由(説明板参照)  永源寺を後にして、最初に来た木原小学校方向へ歩く…
     
 木原小学校のところへ戻って来た…
 
交通アクセス:JR常磐線土浦駅から JRバス霞ヶ浦線にて、江戸崎行きで約25分で、「木原」バス停へ。そこから徒歩約10分で木原城址公園入口へ…
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