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花輪城 千葉県流山市花輪 2015.9.26 訪問 |
〜 築城者 不明 築城年 不明(16世紀?) 主な城主 高城氏 廃城年 不明 遺構 郭、土塁、空堀 現状 花輪城址公園 〜 |
花輪城は、市内では深井城・前ヶ崎城・名都借城とともに存在した、中世城郭の一つです。16世紀戦国期に松戸市小金の大谷口城を本拠地として、周辺一帯を支配していた高城氏に属する城でした。北を除く三方を急な斜面に囲まれた細長い台地は、天然の要害といえます。発掘調査により、台地を東西に区切る深さ3メートルの空堀と土橋が発見され、二つ以上の郭が連続する城郭形態(直線連郭式)の一部が明らかになりました。花輪城は高城氏が滅亡した16世紀末にはその役割を終えたと考えられています。
琵琶首観音堂は、かつて県道付近に本堂があった、真言宗西福寺境内の観音堂です。解体前に行われた調査によれば、17世紀前半の建築様式を持つものであることがわかりました。茅葺ながらも三間堂であり、その規模や内部の装飾は、当地の経済力の大きさを推測させるものです。地域の信仰を集めた本尊は、「朝寝坊の観音」と呼ばれる等身大の観世音菩薩立像(天文8年銘
1539年)で現在は市内桐ケ谷の西栄寺に安置されています。公園内に保存整備された、花輪城の空堀と観音堂の基壇・礎石が、当地の長い歴史を物語っています。(流山市教育委員会が現地に設置の案内板、「花輪城跡・枇杷首観音堂跡」より)
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県道5号線から、花輪城址を見る…左側のマクドナルドの左に見えるのが東葛病院。この東葛病院を目印に行けばわかりやすい。 |
県道5号線に面した、花輪城址公園入口の石碑…ここから入城! |
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公園に入って右側に行くと、郭跡・堀切に架かる橋が… |
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木橋の右側に残る堀切… |
平面図…案内板より抜粋 |
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木橋…堀切は少ししか残っていない |
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堀切に架かる橋… |
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「本尊は西栄寺に安置…」の説明碑 |
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「琵琶首観音堂参道石段」の説明板 |
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南側に降りる階段…公園部分に通じている |
旧西福寺の西斜面を登る参道として江戸時代に作られた石段の一部…切り石は当時のものだが崩壊が著しいため新しく組み替えたとか(上の写真参照) |
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主郭の南端にあった休憩所… |
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主郭全景…右奥に木橋。 |
木橋を郭の南端から見る… |
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橋上から右側の切通部を見下ろす…針がここで切れている |
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アクセス:流鉄「流山」駅から徒歩約10分
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