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 地域・都道府県別年代別日本百名城国宝・世界遺産現存天守12名城
葛山城 静岡県裾野市葛山  2018.4.29 訪問
 ~ 築城主:葛山市 築城年:不明(室町時代?)  主な城主:葛山氏 廃城年:天正10年(1582) 主な遺構:郭、堀切、土塁 居館跡 裾野市指定史跡 ~

葛山城は鎌倉・室町・戦国期を通じて、駿東一帯に勢力を持った葛山氏の本拠地である。この地には、葛山氏が平時居住した館跡と、戦闘に備えて築城した城跡があり、中世城郭の形態を明確に知ることができる数少ない貴重な史跡である。城の構造は、主郭(本丸)二の曲輪、東曲輪、西曲輪、大手曲輪とその他の小郭群、堀切から成り、山頂部を階段状に平らに削って主郭を中央に設け、左右に曲輪を配している並郭式の山城である。葛山氏は藤原鎌足の流れをくむ、藤原道隆の子伊周を祖とし、惟康の次男親康が大森に住んでいたので大森氏を名乗り、惟康の三男是兼が葛山に住んでいたので葛山氏を名乗ったとされる。戦国期葛山は氏尭(うじたか)・氏広・氏元と三代続き、天文初年ごろ(1532頃)氏広・氏元は駿府で公家と交流し歌を詠んだことが、当時今川氏と関係の深かった冷泉為和の歌集「為和卿集」(ためかずきょうしゅう)にその様子をうかがい知ることができる。また、墓所の玉垣と門扉は江戸時代末期のもので、門扉には丸に武田菱が刻まれている。葛山氏の墓に武田の紋があるのは不自然であるが、葛山氏の最後の領主は武田信玄の六男信定とされ、武田氏滅亡の天正10年(1582)小山田信茂とともに甲斐善光寺で最後を迎えることになり、法号陽春院瑞香浄英という。その供養の意味をこめて造ったと思われる。(葛山城跡本丸に設置の案内板「葛山城」裾野市史より引用)

 御宿バス停から、徒歩約15分で麓の仙年寺に…道標・案内が随所にあり分かりやすい。ここからも富士山がきれいに見えた。  JR御殿場線の車窓から撮影…
     
裾野駅…ここから「すそのーる」というコミュニティーバスで、御宿というバス停まで行く。
 
 葛山館跡の説明板…右の地図の緑色で記したところ。葛山氏の居館とされる場所。ほぼ方形で土塁が残る。  御宿バス停から、西方に約15分歩くと仙年寺が見えてくる。その手前の左側に葛山氏館跡の案内板(左上の写真)が見えてくる…
    
 葛山館跡の入口…
入口から館跡内部に入ると、中心部は現在は畑になっているが、西側に立派な土塁が…右上の写真が入口の切通部分。   入口を入ってすぐ右に土塁跡…この石積みは後世のものかもしれないが土塁自体はしっかりしている。
     
 道路側から見た土塁…道路に戻り仙年寺入口方向へ行く
 
 仙年寺が見える…  入口の石柱には、「葛山城址」と「仙年寺」の標示が…  仙年寺までまっすぐに伸びる道路…このお寺は当時の居館跡だったとの説(南側の居館跡からこちらに移転した?)がある
     
 階段下から約6-7mの高さのところに山門が見える…   仙年寺裏手から、墓所を経て山頂の本丸を目指す。そして二の丸から空堀(1号掘り~6号掘り)を経て、東曲輪~大手曲輪へ行き、大手口から帰途に…
     
仙年寺に入り本堂方向へ進むと、下の写真のような案内表示が…葛山氏墓所~本丸へ進む
 
 本堂脇を上がる。階段の先にも案内表示が(右の写真)…  階段を上がった先に、葛山城の説明板があり、その横に葛山氏墓所が…
     
 葛山氏墓所…内部を見下ろしたのが左の写真。
本丸まで約5分の標示柱…
 こんな感じで山頂まで続く…非常に歩きやすい。 左の階段を上がってゆく途中、右手に見えた竪堀の残存…案内図にある一号掘りと思われる。かなり風化しているようだが、中途半端に復元整備するよりも却って自然な感じで良いと思う。
 上の階段下部分から、仙年寺の背後を見る…
 階段を登りきったところに、「東の堀切」そして「一号掘」の案内標示が。この一号掘りは右の写真尾「一号掘」の続きの部分に当たる… 右上の写真の竪堀の続き部分を、少し上がってから見る…
     
 直進すると本丸への階段。そして東の堀切(二号掘り)、手前のところで右は大手曲輪方向。左は本丸へのルート。
 
 上がってきた階段を見下ろす…この先に仙年寺  左方向、本丸への通路を行くと、このような分岐に…右本丸、左三号掘。
     
 三号掘り(竪堀)を上から見る…
 
右の2枚の写真部分から、下の方の帯郭を見下ろす… 三号掘りを過ぎて、ぐるりと二の丸下の通路を進む…
     
上の写真の続きを更に進む…
 
 本丸への標識がある通路(左の写真)を通り、右の写真の四号掘り(竪堀)部分を左に見て更に進む…
     
通路から下の帯曲輪を見下ろす…
 
 西の堀切 五号掘りの標識が見える… ここを上がり五号掘りへ進む…
     
雷神宮入口の標識…ここを上がる
 
西の堀切の標示柱…かなり風化しているがはっきりわかる 再び下の通路に戻り、二の丸~本丸方向へ進む… 
こんな感じだが、一応西の堀切…
 ぐるりと回り二の丸へ進む… 二の丸に出た…右の写真には二の丸の標示柱が!
     
 二の丸から、左の本丸を見上げて左回りで行くと、右の写真の「下り道」のところに到着…いわば本丸からの出口だがここから本丸に上がった
     
 本丸下の帯郭部分…
 
 本丸上にあった「葛山城址鳥瞰図」…東曲輪~大手曲輪方向へ進む  本丸下り口の標識…再び下の帯郭に向かう
     
本丸の一角に「葛山城址」標示柱
 
 遠見塚(向いの山頂)と富士見処の標示柱が… ここが畝形状空堀と思われるところ…よく見ないと分からない? 
     
 「畝形状空堀」…この看板の下を見下ろしたのが右の写真。
 
 裾野市街を見る…  富士山は全く見えず…天気は良かったが樹木が遮っていると思われる。もう少し伐採してくれれば。
     
 本丸から帯曲輪経由東郭方向へ…
 
 東曲輪を通り、大手曲輪方向へ進む…  
大手方向への通路を行く…
大手曲輪に到達…この先が大手口  
     
この階段の下が大手口…
 
 雷神宮入口の標識…ここを上がる 大手口に降りてきた…「葛山城入口」となる 
     
 この辺は富士山がきれいに見える場所があちこちに…
  
 アクセス:JR御殿場線裾野駅からコミュニティーバス「すそのーる」にて、御宿バス停まで。そこから約15分徒歩で仙年寺に…
※ You Tubeに「葛山城 静岡県裾野市」をアップしました!こちらをクリックしてYou Tubeのページへジャンプしてください…!
 

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