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赤木城 三重県熊野市紀和町赤木 2017.9.2  訪問お知らせ

  〜 築城主:藤堂高虎 築城年:天正17年(1589) 主な城主:藤堂高虎 廃城年:文禄4年(1595)?  藤堂高虎が四国伊予3郡を与えられるまで在城 主な遺構:郭、堀切、土塁、石垣 続日本100名城 国の史跡に指定(平成元年)
赤木城の築城年代については和歌山藩が編纂した「紀伊風土記」には寛文雑記を引いて天正年間、藤堂佐渡守(のち和泉守高虎)と、羽田長門守の両人が北山代官のとき築き、罪を犯した者を赤木城の西方の田平子峠で斬首し獄門にしたと記している。また熊野市神山の倉谷家文書には、天正16年(1588)大和大納言(豊臣秀長)の北山攻めの後、築城したとある。藤堂佐渡守は天正13年の紀州攻めの際に北山入りし、文禄4年(1595)四国伊予3郡を与えられるまでの11年間北山付近に在居し、この間2度の北山の陣で一揆方を成敗したり北山材の切り出しを行っているので、この頃に現在の城郭に整備したものと考えられる。
この城の特徴は中世と近世の築城法を併用した平山城である南北約130mの尾根を中心にして縄張し、主郭、南の郭、西の郭を地割し主郭の東側下の犬走は此の付曲輪とその下方約50mの堀切に通じている。また南の郭の下には付曲輪を残しその西側には自然の谷を空堀にし防禦に備えている。石垣は野面乱層積で反りがなく主郭の四隅は算木積みと横矢掛かりの工法を用いている。築城当時の原形を残した城跡は全国でも少なく貴重である。このため昭和57年4月田平子峠と共に、三重県史跡に指定され、平成元年10月9日には官報第209号の告示によって国の史跡となった。(紀和町教育委員会が現地に設置の案内板「赤木城の由来」より)
 JR熊野市駅から車で50分の距離であり、車で山道を上がることになる。アスファルト舗装されている…  城跡への案内表示が見えてきた…突き当り部分が右の写真の田平子峠。  田平子峠の石柱…一揆征伐の際藤堂高虎はこの峠で多くの農民を斬首したとのこと。
 櫓の真下の道路から撮影   右の写真は復元の石  (伝)鍛冶屋敷跡とその説明版(下の写真)…
      
鍛冶屋敷跡の説明版…発掘調査結果多数のピットや焼土などが検出された由
 
振り返って登ってきた通路を見る…右端部分が、赤木城跡の説明板があり、駐車場になっているところ  東郭の方向へ行く時に見えてきた、主郭の石垣部分(と思われる)…
     
 上の写真に続いて、東郭の門跡方向へ緩やかな階段を上がる…
 
東郭1と2の間の門跡…礎石が2石残っている。間口8尺・奥行6尺の四脚門があったと推定されている。  左の写真の門跡の右端部分…
  
 東郭・門跡の説明版…
 
 左上の写真部分を上がり振り返り見る…門跡の礎石の2石が見える  左の写真から、この写真に続き前方に見るのは主郭虎口だろう… 
     
 本丸から西の丸に通じる「西鉄門」の説明版…
 
 右上の写真のところから、左の写真に続く。ここでは虎口を守るべく二重の虎口を設けている。下段の虎口には防御のためか階段が見られず、梯子のようなもので登っていたと考えられる。戦い時以外は登城のための通路でもあり、主郭へ入る上段虎口では大きな石(右の写真)を用いて立派に見せている(虎口そばにあった案内板より抜粋)
     
 山頂の主郭に到達…さほど広くはない。眺めは良いですね!
 
 主郭から登ってきた虎口を見下ろす… 主郭から、南方に位置する「西郭」方向を見る…手前で見えているのが西郭1
   
 「赤木城の守り」及び「主郭・北郭」と題した説明版…
 
 先ほど主郭から見えていた「西郭」に来た。4つの郭からなる。西側は大きな谷が見られる。  西郭の説明版……
     
西郭1だろう…ここでは2棟の礎石建物と室か水溜と思われる石組遺構検出された由(上の写真の説明より) 
 
 西郭から南郭へ歩く途中に眼下に集落を見る… 縄張図…朱色〜えんじ色の線で記したルートで回った。史跡整備が終わって各所に案内板も設置されている。コンパクトな城なので短時間で見学できる。
     
舗装道路に面している南郭3(手前)と南郭2(更に1もある筈だが)が奥に続いている…
 
<おまけ>赤木城跡に来る途中に「千枚田」と称される「棚田」が見下ろせる場所があり、多くの観光客が来ていた。稲刈りが終わったばかりのようだが田植え時期もきれいらしい…
  
 
アクセスJR熊野市駅から車で約50分
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